ひろしまspread 広島から小さな情報発信

日々のニュースや広島のニュース・出来事を広島人目線で発信します。ときにはネットのビジネス・マーケティングのお話も。そして広島弁で呟き、つっこみます。

カープ25年ぶりの優勝目前に思うこと

巨人ファンだったんです

初めて広島市民球場に試合観戦に行ったのは小学校5年生でした。

今からもう43年くらい前の お話ですが。

 

それは巨人戦でした。

今でも鮮明に憶えているのは、サードに守備についた長嶋さんの

あご周りは実物でも青いんだと思った事です。

 

いわゆるひげを剃った状態の事なんですが、漫画で描かれる長嶋さんは

あご周りが青く描かれていたので、子供心に印象深かったのだと

思います。

 

という事はこの頃から自分は巨人ファンだったのでしょう。

なぜ巨人ファンだったのか?自分でもよくわかりません。

漫画の巨人の星の影響か?未だに不明です。

 

父は大のカープファンです。まわりもほぼカープファン。

でも自分は巨人ファンです。実に不思議です。

 

長嶋さんが引退した時の試合は学校から走って帰り、

テレビで最後まで観た記憶もあります。

やっぱり大の巨人ファンだったのでしょうね。

 

カープ初優勝の時は憶えています。

複雑な気持ちで観てました、巨人戦でしたから。

でも大人たちが泣いて喜んでいるので仕方ないと思ってました。

 

あの頃の写真は赤いカープ帽なんですよね。

怖くて言えなかった、実は巨人ファンって。

仲間はずれを恐れていたのかもしれません。

 

大人になっても大の巨人ファンだったのに

 

大人になっても巨人ファンでした。

アンチ巨人の人はほぼ同じ事を言います。

強いので憎たらしいと。

 

初優勝してからのカープは強かったですよね。

巨人ファンの私は、カープが嫌いでした。

なぜならあの頃のカープはほんとに強かったから。

 

だから槙原投手が完全試合達成した時は歓喜しました。

なぜなら強いカープをやっつけたから。

 

メークドラマと言われた巨人が大逆転優勝の時も喜びました。

だってカープ強かったんですから。

 

FAが導入され、川口投手や江藤選手が巨人に入団した時

ざまあみろと思いました。ほんとすみません、当時は

そう思ったんです。

 

カープ弱くなると思ったからです。

でも徐々に弱くなってきていましたね、あの頃は。

 

だんだん嫌いになっていく我が巨人

FA導入されて巨人はどんどん他チームの主力選手を

引き抜いていました。

 

その頃から徐々に生え抜きの選手をもっと使って欲しい

と思い始めていました。

 

なんで広沢選手(ヤクルトからFA)が必要なのか?

なんで清原選手(西武からFA)が必要なのか?

 

清原選手の時は絶対来るな!と思っていました。

嫌いだからという理由ではありません。

巨人は外様には冷たいからです。

 

喝!で有名な張本さんも最後は冷たい仕打ちだったと思います。

活躍しなくなれば外様はすぐトレードですから。

だから巨人になんで来たがるの?って思うばかりです。

 

現巨人監督の高橋さん、私はなぜ彼を4番に育てないと思ってました。

FAで4番候補もしくは外国人選手を獲得ばかり。

 

一番嫌だったのは、他チームの4番の外国人選手を横取りする事でした。

来る方もそうだけど、誘う方もプライドないのかって思うばかり。

 

ほんと嫌気が差したのは松井選手がいなくなって、ヤクルトから

ぺタジーニ選手を引き抜いた時でした。

勝つためならなんでもいいのかって思いましたね。

 

そんな嫌気が差していた時にとどめを刺す出来事が・・・

原監督の解任劇でした。唖然としました、あの時は。

愛はないのかと思いました。

 

堀内監督になったあの日、悔し涙をこらえる原さんの横でニコニコの

オーナーと堀内さんの笑顔。

こいつら最低!と思った瞬間に巨人ファンからの決別でした。

 

カープファンになるのに2年かかりました

翌シーズンからは、巨人ファンならずアンチ巨人の塊になっていました。

巨人を倒すならどこでも応援していました。

 

翌年は中日が優勝だったかな?その次は阪神だったかと。

応援というよりは、巨人に勝て!という感じですかね。

でも実に空しい2年間です。心から応援できるチームがいないからです。

 

贔屓のチームがないとこんなに楽しくないものかと思いました。

そうだ、今年からカープを応援しよう!と思ったんです。

地元だし選手もほぼ全て知っているし。

 

でもそう簡単に好きになるんだろうかと思っていましたが、ここからが

自分でも不可解なんです。

 

ジグソーパズルの最後のピースがはまるような感じでしょうか。

すぐどっぷりとはまってしまう自分、ほんと不思議でした。

 

あの小学生だった頃からカープファンだったのではと錯覚するくらいの

感覚なんですよね。

 

カープファンになって思った事とは、なんて広島の人たちはカープ

対して優しいのだろうって思いました。これがカープ愛なのか?って

思いました。心地のよさを覚えました。

 

でもこれは愛ではなく、ある意味あきらめだったかもしれません。

もう昔のように強いカープはありませんでした。

 

どうせ優勝なんかできるチームじゃないし、お金をかけてくれる球団じゃないし。

期待はするけど無理な話、でも好きだから応援はするけどっていうのがわかって

きました。

 

それから起こる黒田投手の大リーグ移籍と衝撃的な新井選手の 阪神へのFAです。

そして野村監督就任してからのカープ

 

申し訳ないけど暗黒時代の始まりだったかもしれませんね。

あの野村監督のバッシングは今から思うと可哀想だけど、ひどかったですよね。

なぜ更迭しない!あの采配はひどい!大合唱です。

 

球場に行っても応援より野村監督への罵声の方が多かったですから。

球団オーナーへの不信感もありましたしね。

 

こんなチームに黒田選手が帰る訳がないと思っていましたし、新井選手が

まさか復帰するなんて夢にも思わなかったですしね。

 

結果どうでしょう。黒田さん、新井さんは同じ年に戻ってくる。

怪我して普通なら契約はしないだろうエルドレッド選手。

今活躍している若手含め、何を隠そうすべて野村さんが育てた選手たち。

 

特に前田健太投手が大リーグに行ってしまい優勝なんて無理でしょって思って

たのに。

 

何が?いつが?どこが?ターニングポイントだったのでしょうかね。

人間万事塞翁が馬とよく言ったものだと思いますが、こんな結末を誰が

予想したでしょうか。

 

今年の順位予想でカープを1位に挙げていたのは元ロッテの小宮山さん

だけだったとか。ご本人もビックリでしょうが、感謝をしたいものですね。

 

 

カープファンのわしらでもよー言わん

かった。

 

でもあんただけじゃったんじゃのう、

ほんとありがとの!

 

早く喜びを分かち合いたい、涙したい、これが今のファンの気持ちだと思います。

その日には皆さん弾けましょうね!