ひろしまspread 広島から小さな情報発信

日々のニュースや広島のニュース・出来事を広島人目線で発信します。ときにはネットのビジネス・マーケティングのお話も。そして広島弁で呟き、つっこみます。

認知症疑い運転者6万5000人…75歳以上 について考える

今日のyahoo記事で題名の記事が掲載されておりました。

 

もしあなたの家族もしくはご身内で認知症と診断されているという方がいらっしゃれば、本人に運転をしないように対処されていると思います。

 

怖いのはちょっと最近おかしいかなと思われているのにも

関わらず診断もしていない、もしくは診断したいけど本人にその気持ちが無いという理由で言い方は悪いのですが放置されている状況がたくさんあるという事実なんです。

 

認知症は本人には自覚症状はほぼ無いと思います。

自分は正常と思っておられます。

 

周りが気付き、本人に病院へ行くのを勧めても納得して

もらえるかが難しいのです。

 

バカにしているのか!自分はまともだ!と言われれば

行くタイミングがどんどん遅くなってしまいます。

 

なにか別の理由で病院へ行き、そこでこっそり診断して

もらえればいいのですが、中々難しいですね。

 

でも車を運転して事故に遭う。それで加害者側で重大事故

になってしまったという事態があってはいけませんので

思い当たる節があるご家庭であれば早急な対処をしておいた方がいいかもしれません。

 

私が経験した認知症の方の事故

私が保険代理店で業務をしていた頃の話です。

そのお客様はパン屋さんでした。早朝から製造と配達の

毎日、その配達のお車の任意保険契約がうちでした。

 

お元気で活発なおじいちゃんでしたね。毎日配達で頑張っておられました。

 

ある日電話が掛かってきまして話をしてみると、現在ご自身がいる場所がよくわからない、どうやってお店に帰ればいいかわからないので教えてくれと言うのです。

 

えぇ~?っと思いましたが、取りあえずどの辺りにいるかを聞き出しました。でもまったくわからないというので、周りに見える景色やお店などを聞き出しました。

 

すると思い当たる場所があったので、そこから〇〇は見えますか?逆側には〇〇があるはずだけどどうですか?

 

結果はどんぴしゃりで、なんとお店から30キロ以上も離れたところにいる状態。でもその場所であれば知っているはずなのにと思いました。

 

どうやって帰ればいいかとまた聞いてくるので、来た逆の方向へずっとまっすぐ走って下さいと伝えて何とか戻ってもらえました。

 

これは普通ではないと考え、ご家族にお伝えしました。

少しは思い当たる節があったのかもしれませんが、人手が不足しているのかそのまま仕事をさせてしまう状況でした。

 

事故があるかもしれませんので何とか運転は控えてもらうよう忠告はしていたのですが・・・・

 

そのちょうど1週間後に事故の一報がありました。

何の変哲もない直線道路、早朝で車の通りは少なかったという事でしたが、突然ハンドルを切り橋の欄干へ衝突。

 

残念ながらその事故の影響でお亡くなりになってしまいました。悔やむのはもっと強く進言していればよかったと思うばかりでした。

 

今回は単独事故で相手がいませんでした。

 

もしもう少し後の時間だったら通勤・通学の人がいたかもしれない、欄干ではなく車・バイクだったかもしれないと

思うとゾッとします。

 

大切なお客様はお亡くなりになりましたが、認知症の方の運転について考えさせられる事案になりました。

 

自動車事故だけではない、認知症の方の加害事故

以前注目された認知症の方が関係する事故、相手がJRだった事案です。

 

裁判にもなりましたので記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。

 

91歳のご老人が警報機が鳴っているのにも関わらず、踏み切りに進入しはねられ亡くなられるという事故です。

 

このご老人は認知症で徘徊があったという事で、原因もわからず進入したのではという事だったと思います。

 

JRは、そのご老人の家族に監督責任があるという理由で損害賠償を起こしました。まぁ至極当然の流れだとは思いますが、判決の結果はJR側へ720万円支払えという内容です

 

判決の内容はかんたんに言えば、徘徊するような家族がいるのなら責任を持って見守るべき。できないのであれば、そういった施設へ入れるべきであるという内容です。

 

それはそうだけど・・・・

 

入れたくても費用の問題で入れることができない。

家族が24時間監視することなどもできない。

ご家族が言われることも理解できます。

 

逆にショックを受けたのは介護関係の方達です。

 

ヘルパーを派遣している最中にいなくなり事故に遭遇した場合は責任は介護関係の会社側になってしまうのかと思わせる内容だったからです。

 

どちらにしても地裁の判決で、控訴はしているでしょうから高裁の結果待ちです。今後目が離せません。

 

家族が取っておく対応策とは?

今回の例はJR事故でしたが、認知症の方の事故の事例はたくさんあります。

 

自動車を運転していて道路を逆送して事故になった。

お店の商品を壊した、盗んだ。他人に暴力をふるって怪我をさせた。

 

もうきりがありませんね。自動車事故は任意保険で対応できます。それ以外はどうすればいいか?

 

こういった場合は個人賠償責任保険で対応できます。

それでは認知症の方の賠償事案はすべて大丈夫?

 

この質問については、保険約款に対応できると書いてあれば大丈夫です。

 

認知症の方の賠償事案がOKになったのは最近なので平成26年以前の契約であれば対象外になる場合があります。

ご契約の保険の約款を確認いただくか、ご契約保険会社に問い合わせをしておいた方がいいかもしれません。

 

近い将来に私たちも高齢になります。

その準備も整えていく必要はあるかもしれませんね。

 

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